セカンドオピニオン

そもそも「セカンドオピニオン」とは?

別の医師の意見を聞くこと。担当医を変えること、治療方法を変えること、が目的ではない。別の医師の意見(セカンドオピニオン)を聞くことによりそれが担当医の方針と同じであれば安心して迷いなくその治療を受けることができる。といったことが目的。

上記を踏まえてお読みください。

昨年夏ごろ弊社のお客様が「上顎洞がん」(鼻の奥から目の下あたりにできるがん)に罹患されました。

鼻の奥に違和感を感じたが痛みはなかったのでしばらく様子を見ていたが大きくなってきたので病院で検査をした結果「がん」と診断されました。

しばらく放置していたためある程度進行してしまっており、早めの処置が必要とのこと、がん治療で有名な病院を紹介してもらい担当となる先生に相談をしました。

その先生の見解は「切除をすれば治る可能性が高い」との見解をでした。

ただし…

「治すことはできますが左上の歯茎から目の下までを切除するので顔は変わってしまいます。歯茎を切除するので活舌が悪くなり口が閉じなくなる可能性がありよだれが出てしま。口の中が乾燥しやすくなり雑菌が繁殖しやすくなる可能性がある」といった説明をされたそうです。

妻と相談し別の病院の見解(セカンドオピニオン)を聞くことになりました。

次の病院も同様の見解で「切除」と言われたそうです。

しかし病気は治ったとしてもその後の生活が変わってしまう懸念が大きく切除をする踏ん切りがつきません。

何か方法はないのかと切除の以外での治療の選択肢を自分で調べた結果「重粒子線治療」という治療が適用できることがわかりました。日本で数カ所しか取扱のない治療方法です。がん細胞にピンポイントで放射線を照射することでがん細胞を消滅させるという治療法です。

放射線を当てるだけなので切除の必要がなく入院も不要です。午前中に患部へ放射線を照射、午後は勤務。という生活になりました。

結果として約1ヶ月(20回の通院による照射)、その後放射線の後遺症で口の中がただれてしまい痛みで食事を摂ることが難しくなったため通院治療終了後に約1ヶ月の入院をしました。治療完了から約3ヶ月後にお会いしましたが顔も全く変わらず(何の違和感もなし)治療前と変わらない生活ができているとのことでした。

この方は自分でインターネットなどを使って調べましたが、民間の保険会社の医療保険やがん保険などに加入していると医療相談やセカンドオピニオンサービスなどが付いていることが多いです。

冒頭に説明したように、別の医師の意見(セカンドオピニオン)も担当医の意見とと同じかどうか。を確認する。という使い方が基本的な考え方です。

今回のように「切りたくない」「切らないで治療する方法を知りたい」といった理由でセカンドオピニオンサービスを利用する際は「他の先生を紹介して欲しい」ではなく 「切らない治療を紹介して欲しい」など具体的な要望を伝えると希望の治療が見つかるかもしれません。