「老後2000万円問題」2000万円で足りる?

6月3日に金融庁のワーキンググループから提出された報告書をきっかけにテレビやインターネット上などでは連日「年金だけでは2000万円不足する!」「2000万円では足りないのでは?」などといった話題が多く取り上げられています。国会でも「報告書を読んでいない」「報告書の撤回要求」など論戦となっています。

私も実際の報告書、金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」Open this document with ReadSpeaker docReaderを読みましたが、そんなに難しい内容ではなく読みやすいものでした。報告書のP10から約8ページにわたり高齢無職夫婦世帯の収入と支出についての記載と図があります。

老後の平均収入が約20.9万円、それに対して平均支出は約26.4万円。これを差し引きすると1カ月当たりの不足額は約5.5万円となります。年金生活が30年つづくと仮定して計算すると

▲5.5万円 × 12ヵ月 × 30年 = ▲1980万円

となり、これが話題になっている2000万円不足の根拠となっています。

ちなみに上記試算は2017年のデータ(厚生労働省発表)であり夫婦どちらかは厚生年金加入者、かつある程度健康であることが前提での数字です。例えば介護施設に入る費用やガンなど大きな病気になった場合の費用などは含まれていません。公的年金の受給額も今後は減少していくことが予想されます。

報告書では対策として「長く働いて収入を得ること」、貯蓄から投資へと転換をし「資産の寿命を延ばすこと」、そのために必要な金融知識を付ける、もしくは信頼できるアドバイザーを見つけることが必要である。などとしています。

それぞれが置かれた状況や考え方により当然計算は変わってきます。話題になっている今、一度真剣に考えてみてはいかがでしょうか?

「年金受給額の試算」、「不足する金額の試算」や「資産の寿命を延ばす方法」などご希望の方はお気軽にご連絡ください。

投稿:文字山